増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅹ.技術講座
5.嫌気性菌検査
渡邉 邦友
1
1岐阜大学医学部附属嫌気性菌実験施設
pp.314-317
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902811
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■細菌検査の質の指標となる嫌気性菌分離率
嫌気性菌が極めて多くの臨床材料から高率に分離されることは今や明白な事実である1).どの程度まで深く踏み込んで行うかは別にしても,適切に採取した材料を対象として進められる嫌気性菌検査は不可欠である.それどころか,ある感染症(臨床材料)から嫌気性菌がどのような頻度で分離されているかは,その検査の正当性・正確性を推し量る指標とされることがある.不的確な検査は,日本の感染症研究の根底をゆるがしかねない.
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