技術講座 生理
運動負荷心電図の行いかたと読みかた
川久保 清
1
Kiyoshi KAWAKUBO
1
1東京大学医学部健康科学・看護学科保健管埋学教室
pp.441-447
発行日 1996年5月1日
Published Date 1996/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902686
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
わが国における運動負荷心電図検査の流れをみると,1970年ころの初期の時代から,1980年代の確立の時代を経て,1990年代は多様化の時代に入ったといえる.このような時代背景から,わが国の実情に合った検査の標準化の必要性が高い.わが国では,検査の多くをマスター2階段試験に依存している状況であり,安全性確保のための指針が望まれている.トレッドミル試験においては,Bruce法にこだわらない日本人に合ったプロトコールを使う時期にきているものと思われる.負荷心電図自動解析装置は普及したが,その精度についてさらに標準化が必要と思われる.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.