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ICAM-1抗体療法
高橋 裕樹
1
,
今井 浩三
1
1札幌医科大学医学部内科学第一講座
pp.237-239
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902648
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はじめに
近年の免疫学および分子生物学の進歩により,免疫反応のさまざまな過程に関与する接着分子やサイトカインそれぞれが,分子レベルで明らかにされつつある.これらを標的としたモノクローナル抗体を用い,選択的に免疫反応の段階をブロックすることで,自己免疫疾患や臓器移植での拒絶反応を効率的に制御しうることが期待されている.特にICAM-1(intercellular abhesion molecule-1;CD 54)は免疫反応において中心的な役割を担う細胞接着分子の1つであり,抗ICAM-1抗体の臨床応用が積極的に進められている.
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