マスターしよう検査技術
尿試験紙の正しい使いかた
八木沢 勝美
1
,
金子 治司
1
,
宮内 喬子
1
,
篠原 弘
1
1(財)神奈川県予防医学協会
pp.59-63
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902600
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尿検査は,学校検尿や職場の定期健康診断での腎臓病,糖尿病などのスクリーニング検査として広く実施されている.尿検査を行ううえで尿試験紙法は,単項目からいわゆるマルチの多項目まで測定できるものがあり,検査目的に合った試験紙が使用されている.尿試験紙法は試験紙を尿に浸せばすぐに結果が出ることから安易に行われ,時として検査の判定を誤ってしまうことが多いといわれている.したがって,精度の高い尿検査を行うには,尿試験紙の反応原理,試験紙の取り扱いかた,妨害物質の影響,精度管理法などをよく理解し,さらには,検体の取り扱い,検査室の環境にも注意することが重要になる.今日,自動機器で検査するのが一般化しているが,ここでは基本である目視法(用手法)での尿試験紙の使いかたについて記述する.
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