技術講座 輸血
輸血検査の精度管理
石田 萠子
1
Tomoko ISHIDA
1
1関西医科大学附属病院輸血部
pp.21-28
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902592
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新しい知見
1989年9月,「輸血に関し医師または歯科医師の準拠すべき基準」(厚生省告示第138号)が廃止され,これに変わるものとして,厚生省健康政策局により「輸血療法の適正化に関するガイドライン」が制定された.このガイドラインでは,輸血療法の基本的事項が全般にわたって解説されていて,輸血検査については,「実施上の注意点」の項で具体的に述べられている.また,1993年9月には,厚生省薬務局より『血液製剤保管管理マニュアル』が,さらに1994年7月,『血小板製剤の適正使用について』,続いて1995年6月『自己血輸血:採血及び保管管理マニュアル』が発行された.現在,わが国の輸血業務は,これらの指針に準拠して行うよう指導されており,より安全な輸血療法を目指して医療現場での改革が迫られている.
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