けんさアラカルト
輸血部における精度管理
人見 祐子
1
1埼玉医科大学総合医療センター輸血部
pp.330
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901004
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輸血部における精度管理には,検査室内のものとして,①検査試薬の管理,②検査手順・方法の管理が挙げられるが,これら以上に重要なこととして,③患者から検査室までの経路の管理—検体とラベル上の名前と伝票が合致するか否か,④検査室から患者への経路の管理—検査室で用意した血液が正しく指定の患者に使用されたかどうかの2点がある.
輸血検査の中で最も重要で誤りの許されない検査はABO式血液型である.当院輸血部のABO式血液型検査は,③を確認するために,ⓐ検査室内(同検体で同時に),ⓑ病棟と検査室,ⓒ検査室内(再提出された検体で)と3段構えのダブルチェック方式で行っている.
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