検査ファイル
卵巣腫瘍マーカーの意義
根岸 能之
1,2
1東京医科大学産科婦人科
2大月市立中央病院
pp.1091
発行日 1995年12月1日
Published Date 1995/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902578
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卵巣腫瘍は解剖学的に腹腔内に位置するため,術前にその腫瘍の病理学的性質を正確に把握することが困難である.そのうえ,silent diseaseといわれるように早期にはほとんど自覚症状がなく,発見時すでに進行している症例が多い.卵巣癌の診断には内診,超音波,CTスキャン,MRIなどによる画像診断と腫瘍マーカーを併用しており,その結果,診断率の向上が得られている.
卵巣腫瘍マーカーの臨床的有用性としては,以下のものが挙げられる.
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