臨床病理医はこう読む—免疫血清検査・2
癌胎児性抗原(CEA)
伊藤 忠一
1
1岩手医大中央検査部
pp.1456-1457
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207416
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CEAとは
carcinoembryonic antigen(CEA)もα-fetoprotein(AFP)もともに腫瘍関連抗原(tumor-associated antigen)である.
CEAは1965年,Goldらによって結腸癌組織中に見出された分子量約20万の糖蛋白である.発見の当初,本抗原は癌に特異的な抗原と考えられたが,その後胎生期の結腸組織にも存在することが明らかにされ,癌胎児性抗原と命名されるに至ったものである.
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