増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として
Ⅵ.重心動揺検査法
2.原理・装置・取り扱い
田口 喜一郎
1
1信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.301-304
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902378
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ヒトが直立したとき身体は常に動いており,傾斜したり転倒しようとするのを戻そうとする力が働いて直立姿勢を可能としている.このような反射は立直り反射と呼ばれ,無意識のうちに姿勢制御を行っている.この動きは一見無秩序にみえるが,一定の解析を施すとある程度の規則性が得られることがある.このような動きは身体の重心の動きと考え,重心動揺と称する.しかし,重心動揺計で得られる値は身体の重心そのものの動きではなく,身体の重心が動くことによって生じる足圧中心の動きであることを銘記しなければならない.
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