明日の検査技師に望む
真の医療人として
遠藤 庄蔵
1
1財団法人星総合病院法人検査部
pp.854
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902133
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今さら申し上げるまでもないが,現在の医療の中で臨床検査の果たす役割は極めて大きい.臨床検査なくして現代の医療は考えられない.それだけに臨床検査の発展も目覚ましく臨床検査技師に望むものも多いが,反面視る目も厳しい.現代の臨床検査は量から質が問われるようになってきた.医療に限らず技術の高度化は人間性の視点の希薄化に伴い.その結果命の量を増大させることに大きく貢献してきたが,時として命の質を低下させるという場合も生じさせたといわれている.医療人として肝に銘ずべきことであろう.
臨床検査もシステム化が進みソフトウェアなどが重点的となり,患者を忘れているときがある.現在の医療を一度原点に返って考え直し将来を展望してみたいと思う.
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