検査ファイル
緩和時間(MRI)
荒木 力
1
1東京大学医学部附属病院放射線部
pp.830
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902124
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現在利用されているMRIは1H原子核を対象としたものであるが,実際に画像化されているのは水と中性脂肪に含まれる1Hである.水分含有量は脂肪を除く生体軟部組織間で大差ないため,MR画像のコントラストは主に1Hを含む分子の物理化学的状態で決まる緩和時間に依存する.緩和時間には縦緩和時間(T1,スピン格子緩和時間ともいう)と横緩和時間(T2,スピンスピン緩和時間ともいう)とがある.
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