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HSP 40
大塚 健三
1
1愛知県がんセンター研究所放射線部
pp.944-945
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901712
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はじめに
すべての生体(単細胞であるバクテリアから高度に神経系が発達したヒトまで)において,最適成長温度より5〜10℃高い温度に短時間さらされると,その細胞は熱ショック蛋白質(heat shock protein;HSP)と呼ばれる一群の蛋白質を多く合成するようになる.このHSPの合成に代表される反応を熱ショック応答
(heat shock response)という.バクテリアでは約20個,哺乳動物細胞では十数個のHSPが確認されている.ここで紹介するHSP 40は,最近われわれが哺乳動物やニワトリの細胞で新たに見いだしたもので,分子量約40kdのHSPのことである1).まず最初にHSP全般について述べてみよう.
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