マスターしよう検査技術
病理標本の作りかた[1]
日暮 公野
1
,
大平 嘉一
1
,
町並 陸生
1
1東京大学医学部病理学教室
pp.599-605
発行日 1993年7月1日
Published Date 1993/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901623
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病理標本つまり病理組織顕微鏡標本は,標本作業技術が考案されて以来100年以上の歴史があり,先達の諸先輩が試行錯誤してほぼ完成したものとなっている.しかし,技術というものには,長年の経験と職人芸ともいうべきものが要求される部分も少なくなく,各教科書のとおりに行えば必ずうまくいくというものでもない.そこで,ここではわれわれの施設で目ごろ行っている病理解剖材料の標本作製について,写真を用いてできるだけ詳細に,3回にわたって解説する.
今回は第1回目として,固定・切り出し・包埋について概説する.
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