増刊号 臨床化学実践マニュアル
V.分析基礎技術
8.その他の光度法—比濁法,ネフェロメトリー,蛍光偏光
その他の光度法—比濁法,ネフェロメトリー,蛍光偏光
佐藤 豊二
1
1新潟県立がんセンター新潟病院臨床検査科
pp.309-312
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901556
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溶液中の低濃度の物質の濃度を測定するために,いろいろな方法が開発されている.最近,免疫学的技術の進歩により,実に多くの物質に対する抗体が比較的容易に作られるようになった.その結果,抗原抗体反応と光学的方法の組み合わせが,各種の測定機器に応用されている.また,抗原抗体反応の経過を光学的に感知しやすくするために,ラテックス粒子に抗体(または抗原)を吸着したラテックス凝集反応(latex agglutination reaction;LAR)も広く使われている1).濃度が10ng/ml以下ではRIAとEIAが有力であるが,後述する比濁法とネフェロメトリーではng/mlからmg/mlレベルまで測定できるようになっている.蛍光偏光は低分子の物質の測定に利用されている.
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