検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
ネフェロメトリー
𠮷野 二男
1
,
大澤 久男
2
1神奈川県立衛生短期大学
2(株)富士電機総合研究所
pp.302-306
発行日 1981年4月1日
Published Date 1981/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202246
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呈色反応などを利用した吸光分析は,検出目的対象物質の化学的特質や量によっておのずから制約があり,光源・受光検出部などの電気的な特性もあり,検体の微量化と特異性などに問題をもったものであったが,臨床検査として検査の迅速化と検体の微量化は要求され続けている.
免疫学的手法を用いると測定対象物に対して特異性の高い測定ができるし,かつ化学反応を用いての吸光分析よりも極めて微量のものでも測定可能となる.今まで,このような抗原抗体反応を利用した臨床検査法は定性的なものであり,一部で半定量的なものがあるにすぎなかった.それは,抗原抗体反応により生成した不溶性沈殿物などを,肉眼による観察以外に測定するに適切な機器を持たなかったからである.
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