基礎実習講座
分光蛍光光度計の原理と使い方
山本 秀雄
1
,
野上 太郎
2
,
嶺岸 久子
3
1(株)日立製作所 計測器事業部 科学機器部
2(株)日立製作所那珂工場光学装置設計部
3(株)日立製作所那珂工場応用技術センター
pp.739-744
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203119
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現在の臨床検査部門における化学分析は,吸光分析が主流であるが,蛍光分析は吸光分析に比べ2〜3桁の高い感度をもち,また励起スペクトル,蛍光スペクトルの二つの情報が得られ,物質の選択性に優れているため,吸光分析では測定困難であった生体微量物質の分析に応用されている.例えば,ホルモン,赤血球や尿中のポルフィリンの測定,カテコールアミンの定量分析などに応用されている1).また最近では蛍光分析を利用して超微量分析を行い,キャピラリーチューブ1本の血液で多項目の血清化学分析を行う試みがなされ,小児科診療に利用されつつある.
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