増刊号 臨床化学実践マニュアル
V．分析基礎技術
3．酵素活性測定法
（5）測定単位と検量
山舘 周恒
1
1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
pp.274-278
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901549
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
酵素活性の測定は，成分系の濃度測定で行われる標準物質を用いた相対分析とは異なり，反応速度を測定して酵素の触媒としての力を求め「単位」として表示するものである．酵素活性の測定が行われるようになった過去においては，各々の測定法を開発した研究者が独自に反応条件と活性値の表示方法を定めていた．単位の多くは，測定法の開発者の氏名に由来し，ASTのKarmen単位1），LDのWroblewski単位2），ALPのKing-Armstrong単位3）など，現在も使用されている．このような経緯に対して，酵素活性の測定に関する統一化の必要性が認識され，国際生化学連合（IUB）により国際単位（U）が定められた．
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
