増刊号 臨床化学実践マニュアル
II.日常検査における異常値への対応
12.血液ガス,浸透圧,粘度
(2)浸透圧
関口 光夫
1
1日本大学板橋病院臨床検査部
pp.187-189
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901527
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はじめに
臨床検査における浸透圧の測定は,生体の浸透圧調節系異常の鑑別診断,水・電解質バランスの把握あるいは輸液により外因性物質が血中に増加した場合などの識別に重要な意義を持っており,緊急性の高い検査の1つである.その測定は氷点降下法を原理とする浸透圧計により簡単に測ることができ,単位はmOsm/kgH2Oで表される.
ここでは浸透圧の測定に際し,測定試料の取り扱い,計算浸透圧,オスモラルギャップ,測定値の取り扱いなどを中心に述べたい.
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