増刊号 臨床化学実践マニュアル
II.日常検査における異常値への対応
12.血液ガス,浸透圧,粘度
(1)pH,Pco2,Po2
下村 弘治
1
1三井記念病院中央検査部
pp.184-186
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901526
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血液ガス分析は救急医学の中で欠くことのできない検査の1つであり,また全科にわたるあらゆる疾患で実施される重要な検査である.主に呼吸,循環状態の把握および酸・塩基平衡異常の判定に必須の検査であるとともに,その検査結果が治療に即応する.これらの病態はしばしば致死的であることを検査する側では認識していなければならない.
血液ガスの測定は採血法,検体の取り扱いかたなどによって結果が異なってくる.測定結果を判断するときは患者の状態,採血の状況,分析装置の状態などいくつかの要因を考えながら行う必要がある.
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