検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
浸透圧測定
今井 宣子
1
,
折田 義正
2,3
1大阪大学病院中央臨床検査部
2滋賀医科大学第3内科
3大阪大学第1内科
pp.130-135
発行日 1980年2月1日
Published Date 1980/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201994
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生体細胞の細胞膜は半透膜であり,また細胞内外では物質濃度が違う.そのため生体内では浸透圧が生じ,その結果いろいろな生体機能を営むことができる.したがって体液浸透圧平衡の保持と調節は極めて重要な意味を持ち,これを測定することは腎髄質機能をはじめとして体液学的情報を知るうえで役立つ.
近年電子工学の急速な進歩により,ごくわずかの温度変化をも捕らえることのできる高感度のサーミスターや熱電対を利用して,簡単かつ正確・迅速に体液浸透圧を測定することができるようになっている.
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