Japanese
English
原著
プリングル病の白色結合織母斑について
White Connective Tissue Nevus of Tuberous Sclerosis
三砂 範幸
1
,
成沢 寛
1
,
幸田 弘
1
Noriyuki MISAGO
1
,
Yutaka NARISAWA
1
,
Hiromu KOHDA
1
1佐賀医科大学内科学皮膚科教室
1Division of Dermatology, Department of Internal Medicine, Saga Medical School
キーワード:
プリングル病
,
結合織母斑
,
白斑
Keyword:
プリングル病
,
結合織母斑
,
白斑
pp.1179-1184
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204237
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白色結合織母斑のみられたプリングル病の2例について報告した.症例1(49歳,男子)は,腰臀部に白色のshagreen patchがみられ,症例2(43歳,女子)は,躯幹・四肢に白色丘疹が播種状にみられた.これらの結合織母斑の脱色素斑は,組織学的,電顕的検索から,メラノサイトの数の減少に由来するもので,メラノサイトそのものの異常によるものではなく,結合織の形成異常に付随して生じたものと推測した.また,白色結合織母斑とプリングル病にみられる白斑との関連性についても考察し,両者は全く同一の機序によって生じたものと推論した.
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