検査法の基礎
薬剤感受性試験における判定基準—ブレークポイントの意義
千葉 潤一
1
,
渡辺 彰
2
1仙台厚生病院細菌検査室
2東北大学抗酸菌病研究所内科
pp.767-773
発行日 1992年9月1日
Published Date 1992/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901259
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サマリー
薬剤感受性試験における判定基準とは,各方法において得られる測定値を臨床効果に置き換えてどのように解釈するかということである.希釈法では臨床効果を反映するMIC値(MICブレークポイント)を意味し,この値は当然共通したものでなくてはならない.
一方,ディスク拡散法はあくまで定性的な方法であるため,希釈法によるMICブレークポイントを反映する阻止円直径を判定基準とすべきである.しかし本邦において,標準化されたMICブレークポイントの設定は残念ながらまだ行われていない.ここではMICブレークポイントの設定方法を中心に,他国の方法も参考にしながら説明した.
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