病気のはなし
筋炎
川井 充
1
1国立療養所下志津病院神経内科
pp.760-765
発行日 1992年9月1日
Published Date 1992/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901257
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
「筋炎」は骨格筋の炎症を示す言葉で,ウイルスや細菌,寄生虫などが骨格筋に直接感染して引き起こされたもの,すなわち「感染性ミオパシー」と,原因不明の自己免疫性疾患として現れるもの,すなわち「特発性炎症性ミオパシー」の2つに大きく分けられる.通常,神経内科領域で(狭い意味での)「筋炎」あるいは「多発性筋炎」,「皮膚筋炎」といった場合,後者を指す.本稿は主として後者について解説するものである.
初めに典型的な症例を呈示してから詳しい解説に移りたい.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.