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救急救命士
島崎 修次
1
1杏林大学医学部救急医学
pp.245-246
発行日 1992年3月1日
Published Date 1992/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900988
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救急患者を発生現場から医療機関に搬送するまでの間に,現在の救急隊員の処置よりも,より高度な応急手当てができる制度が,昨年(1991年)8月に「救急救命士法」として制立した.「救急救命士」とは厚生省の免許を受けて,医師の指示の下に,救命救急処置を行う者と定義できるが,この制度の概略について述べる.
従来,救急搬送は消防法(自治省)で135時間の義務教育を受けた救急隊員がその業務を行い,それなりの実績をあげてきた.しかし近年,重症救急患者の増加に伴い,病院搬送前処置(プレホスピタルケア)の重要性がしだいに認識されるようになってきた.特にDOA(来院時心・呼吸停止)患者の蘇生後の社会復帰率が欧米,特に米国と比べ,その成績が悪いことが問題となった.
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