検査法の基礎
サイトメガロウイルスの検査
清水 義信
1
1東北大学歯学部微生物学教室
pp.109-114
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900945
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サマリー
サイトメガロウイルス(CMV)の検査は感染患者の唾液,尿の脱落細胞中に細胞質内封入体を有する巨細胞を検出するか,感染患者から排泄されるCMVを感受性のある組織培養細胞に接種して,CMVの増殖に伴う細胞変性効果を指標としてウイルス分離し,抗CMV抗体による中和試験でウイルス同定を行うか,または感染患者血清中に抗CMV抗体価の上昇を確認する血清診断法がある.近年,遺伝子工学の技法がウイルス病の検査にも応用され,CMVのDNAに相補性のある合成DNA断片の結合によるin situ hybridization法またはDNAポリメラーゼを用いてCMVの一部DNA領域を増幅して検出するpolymerase chain reaction法がある.
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