技術講座 生理
循環器領域における超音波検査の進めかた—[5]ドップラ心エコー図
戸出 浩之
1
,
細井 勉
2
,
熊倉 久夫
2
,
市川 秀一
2
,
遠田 栄一
3
1北関東循環器病院検査部
2北関東循環器病院内科
3三井記念病院中央検査部
pp.447-452
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900602
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サマリー
ドップラ心エコー図検査は,非侵襲的血流検査法として,弁逆流などの異常血流の検出はもとより,その重症度評価や心腔内の圧較差の推定も可能であり,心臓病の臨床に不可欠なものとなっている.本法には,距離分解能を有するパルスドップラ法,速い血流の流速測定が可能な連続波ドップラ法,血流を二次元で表示するドップラ断層法,およびパルスドップラ法と連続波ドップラ法の中間的役割をするHPRFドップラ法の四つの手法があり,それぞれの利点を生かして臨床に応用されている.検者はこれらの特徴を十分に理解し,検査に当たることが重要である.
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