技術講座 免疫
ELISA法による抗カルジオリピン抗体の検査法
川田 勉
1
1東海大学医学部附属病院中央臨床検査センター
pp.329-333
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900569
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サマリー
抗カルジオリピン抗体やループス型循環抗凝血素は陰性荷電したリン脂質と反応する抗リン脂質抗体であり,これらの抗体を保有する全身性エリテマトーデス患者に習慣性流産,動・静脈血栓症,血小板減少症など特異的な臨床症状が出現することが注目されている.このような臨床症状のある患者は,抗リン脂質抗体症候群と呼ばれており,抗カルジオリピン抗体の測定はこの診断に最も重要な検査である.
本稿では抗カルジオリピン抗体の国際標準法であるHarrisらの原法と,最近開発されたMELISA法の測定手順を比較し,実際の臨床検体を用いて得られた結果をループス型循環抗凝血素と合わせて示した.
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