検査ファイル
〈項目〉トロンビン・アンチトロンビンIII複合体
佐藤 猛
1
,
福武 勝幸
1
1東京医科大学臨床病理学教室
pp.1218-1219
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900354
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はじめに
トロンビン・アンチトロンビンIII複合体(TAT)とは,血液凝固過程の進行により活性化されるトロンビンと,その生理的インヒビターであるアンチトロンビンIII(AT III)とのアシル複合体である(図1).このTATは凝固反応において生成されるトロンビンの量を反映するもので,これを測定することにより凝固亢進状態を早期に知ることができると考えられている.
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