検査ファイル
〈機器〉病理組織画像解析装置
村上 俊一
1
1東京大学医学部附属病院分院検査部
pp.1090-1092
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900331
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病理組織検査においては,提出された検体の肉眼的観察および組織標本から作製されたプレパラートの顕微鏡的観察の結果を総合して,病理診断が行われている.特に顕微鏡的観察は,細胞(細胞質,核,核小体など)および組織構築の病理学的変化についての,病理医の観察力と学識に全面的にゆだねられている.一方,この観察力と学識を,画像解析装置を用いて得た組織計測データにより客観化する試みもなされている.さらに,連続切片による3次元再構築により,病理標本の立体的認識も可能となってきている1,2).
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