技術講座 細菌
赤痢アメーバ症の血清学的診断法—ゲル内沈降反応とELISAを中心として
竹内 勤
1
,
宮平 靖
1
1慶応義塾大学医学部寄生虫学教室
pp.965-970
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900290
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サマリー
赤痢アメーバ症の血清学的診断法としてゲル内沈降反応(GDP)とenzyme-linked immunosorbent assay(ELISA)を取り上げ,手法の概要を説明し,併せてアメーバ症の診断における特徴,特にGDPが現在標準的な方法となりつつあること,症状の推移に比較的よく対応すること,またELISAは鋭敏性に優れ,多数の検体の処理が可能であることなどを述べた.また,血清,肝膿瘍穿刺液などを対象とした抗原定量によるアメーバ症診断の現況についても触れた.
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