増刊号 血液・尿以外の体液検査法
資料
体液からの感染—特にウイルス感染について
山口 一成
1
1熊本大学医学部附属病院輸血部
pp.901-902
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900274
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はじめに
血液以外の体液が他への感染源として今日重要な意味をもつようになったのは,成人T細胞白血病(adultT cell leukemia;ATL),後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome;AIDS),肝炎などの原因となる病原ウイルスの登場と発見の結果である.本稿ではこれらのウイルスの感染性について述べる.いずれのウイルスもいったん個体に感染してしまうと排除が困難であり,感染を防止することがこれらの病気を根絶することの最良の道であることは論をまたない.
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