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劇症型溶血性レンサ球菌感染症—増加の背景と細菌の特徴
吉澤 定子
1,2
1東邦大学医学部臨床検査医学講座
2東邦大学医学部微生物・感染症学講座
pp.1208-1211
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209497
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はじめに
A群溶血性レンサ球菌(group A Streptococcus pyogenes:GAS)による劇症型溶血性レンサ球菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome:STSS)は,1987年に米国で最初に報告され,日本においては1992年に初めて報告された.死亡率は約30%と高く,「人食いバクテリア」などとメディアでは呼称され近年話題となっている.本稿では,GASの細菌学的特徴に加えて,STSSの基礎知識,疫学,病態について解説する.
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