ワンポイントアドバイス
細菌検査の中間報告のタイミングとコツ
中村 真大
1
1岐阜大学医学部附属病院検査部
pp.1152-1153
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209478
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はじめに
血液検査は検査室に到着後,数分から遅くても60分程度で結果報告が可能です.また,医師が検査の所要時間を把握しており,常に最新の結果を電子カルテ(hospital information systems:HIS,病院情報システム)で確認することができます.一方,細菌検査は到着後,培養検査→純培養→同定・薬剤感受性検査の順に,検査工程ごとに菌の発育待機時間を必要とします.そのため,何度も中間報告を行い,最新の結果をHISに送信しますが,時に中間報告と最終報告が異なるケースがあります.また,検体ごとで中間報告のタイミングが異なり,医師が検査の進捗状況を把握するのは困難です.従って,臨床検査技師(以下,検査技師)側でHISの確認タイミングを把握し,検査結果が臨床で最大限に活用されるための工夫が必要となります.
本稿では,細菌検査の中間報告のタイミングとコツについて紹介します.
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