病気のはなし
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)
谷村 瞬
1
1北海道内科リウマチ科病院内科・リウマチ科
pp.1138-1143
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209475
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Point
●リンパ増殖性疾患(LPD)とは,リンパ球が過剰に増殖する状態を指し,リンパ節腫大,節外臓器病変,末梢血リンパ球増加症などを引き起こす.
●近年はメトトレキサート(MTX)以外の薬剤でもLPDを発症した症例があり,現在は“その他の医原性免疫不全関連LPD(OIIA-LPD)”と呼ばれる.
●MTXなどの免疫抑制薬の休薬により約半数〜2/3のケースでLPDが自然消退する.
●LPDの特徴的な臨床症状と検査所見を熟知し,LPDを疑った場合は速やかにMTXなどの免疫抑制薬を中止することが重要である.
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