FOCUS
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
中村 直哉
1
1東海大学医学部基盤診療学系病理診断学
pp.374-375
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206425
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はじめに
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(methotrexate-associated lymphoproliferative disorder:MTX-LPD)とは,MTXを投与中の関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)患者に発生する“リンパ球が過剰に増生した状態”である.MTXは葉酸を核酸合成に必要な活性型葉酸に還元させる酵素DHFR(dihydrofolate reductase)の働きを阻止する葉酸代謝拮抗剤で,抗癌剤もしくは抗リウマチ薬として用いられる一方,副作用としてMTX-LPD,間質性肺炎,肝障害,骨髄抑制などがある.本稿ではMTX-LPDの臨床像と病理像について述べる.
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