病気のはなし
急性骨髄性白血病
牛島 洋子
1
,
清井 仁
2
1名古屋大学医学部附属病院血液内科
2名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
pp.710-715
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209368
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Point
●急性骨髄性白血病(AML)は,造血幹細胞/前駆細胞における多段階の遺伝学的異常の獲得により生じる.
●AMLは,形態学的検査,細胞化学的検査,表面形質検査,染色体検査,遺伝子変異検査を総合して診断され,また,病型分類,リスク分類がなされる.
●AMLの治療は強力化学療法が基本である.年齢,臓器能,合併症などによりその適応が検討される.寛解後療法はリスク分類を考慮して選択される.
●強力化学療法が非適応であるAML症例や,特定の遺伝子変異を有するAML症例に有用な治療薬が開発されてきており,今後予後の改善が期待される.
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