2015年の白血病診療-一般外来での初発症状から長期フォローアップまで 白血病の分類と治療と予後
急性骨髄性白血病
山口 博樹
1
1日本医科大学 血液内科
キーワード:
Cytarabine
,
表面抗原
,
変異
,
白血病-急性骨髄性
,
予後
,
寛解導入
,
造血幹細胞移植
,
細胞遺伝学的分析
,
FAB分類
Keyword:
Antigens, Surface
,
Cytarabine
,
Mutation
,
Prognosis
,
Remission Induction
,
Leukemia, Myeloid, Acute
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Cytogenetic Analysis
pp.217-222
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015323330
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急性骨髄性白血病(AML)の診断と分類には,白血病細胞の形態学,細胞生化学,細胞表面マーカーによって診断をするFAB分類と,FAB分類に染色体異常や遺伝子変異を加味したWHO分類がある.AMLの寛解導入療法はidarubicin 12mg/mm2・3日間,もしくはdaunorubicin 50mg/mm2・5日間にcytarabine 100mg/mm2・7日間を用いた3/7療法が標準療法とされている.AMLの予後因子としては,年齢,performance status,染色体分析,Flt3ITD,NPM1遺伝子変異,CEBPA遺伝子変異が重要である.AMLの治療成績を向上させるには,第一寛解期の造血幹細胞移植の適応など,予後因子による適切な治療の層別化を行う必要がある.
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