技術講座 生化学
鉄代謝検査
藤原 亨
1
1岩手医科大学医学部臨床検査医学・感染症学講座
pp.660-664
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209358
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Point
●私たちの体内で鉄がどのような役割を果たし,どのように吸収され,運ばれ,利用されているかについて理解しましょう.
●鉄代謝検査には,血清鉄(Fe),血清フェリチン,総鉄結合能(TIBC),不飽和鉄結合能(UIBC),トランスフェリン飽和度(TSAT)が含まれます.
●血液中の鉄はトランスフェリンと結合しており,このバランスを判断するのが血清鉄,総鉄結合能,不飽和鉄結合能です.
●血清フェリチン,トランスフェリン飽和度は体内に貯蔵されている鉄の量を推定するのに利用されます.
●血清鉄,総鉄結合能,不飽和鉄結合能は比色法により測定し,血清フェリチンは特異的な抗体を用いて免疫化学的に測定します.
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