疾患と検査値の推移
てんかん
金村 英秋
1
1東邦大学医学部小児科学講座(佐倉)
pp.436-442
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209296
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Point
●てんかんの診断および病態把握に,一部の血液検査と反復脳波検査が有用である.
●血液検査では,血清プロラクチン値の測定が全身性の強直間代発作と心因性発作との鑑別に有用であり,基準値と比較して2〜3倍に上昇していることの確認および発作後60分以内での評価が必要である.
●脳波検査を施行する際は,突発波が出現しやすい記録条件や賦活法を考慮し,施行時期として発作後24時間以内もしくは7日以降が推奨される.
●一部の脳波所見は発作活動性だけでなく,認知・行動障害とも関連を有することが推察され,経時的な評価が重要である.
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