技術講座 微生物
—step up編—AmpCβ-ラクタマーゼの検査法と報告法
口広 智一
1
1公立那賀病院臨床検査科
pp.94-100
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209230
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Point
●AmpCβ-ラクタマーゼは多くのグラム陰性桿菌が染色体性に保有しており,抗菌薬投与による過剰産生がβ-ラクタム系薬耐性化の一因となっている.
●AmpCβ-ラクタマーゼは染色体性だけでなくプラスミド性も存在するため,菌種を越えて拡散する可能性が示唆されている.
●プラスミド性AmpCβ-ラクタマーゼ産生菌はそれほど増加傾向ではないものの,AmpCβ-ラクタマーゼ過剰産生が関与するカルバペネム耐性菌が増加している.
●AmpCβ-ラクタマーゼ検査やその報告に確立された方法は存在しないが,各施設にて検査報告体制を整えておく必要がある.
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