ワンポイントアドバイス
乾燥した検体の応急処置(再水和処理)
土田 秀
1
1群馬県立がんセンター病理検査課
pp.1378-1379
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209197
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はじめに
細胞診検査で日常的に用いられるパパニコロウ染色では,検体塗抹後直ちに95%エタノールによる湿固定を行います.その際,少量の穿刺材料の塗抹,小さな組織の捺印,検体処理者の知識不足や手順の誤りなどにより,塗抹標本を乾燥させてしてしまうことがあります.乾燥した標本をそのまま95%エタノールで固定した標本では,細胞の観察が困難となりますが,乾燥した標本を通常の湿固定標本に近い状態に戻す方法として,再水和処理があります.
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