臨床医からの質問に答える
どのがん遺伝子パネル検査を申し込めばよいですか?
中村 信之
1
1国立がん研究センター東病院臨床検査部
pp.1381-1385
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209198
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はじめに
複数あるがん遺伝子パネル(comprehensive genomic profiling:CGP)検査のなかから,どの検査を選択したらよいのか.この検査に携わったことのある医療従事者なら一度は悩んだり考えたりしたことがあると思います.本稿では検査を依頼する“臨床医”と検体を準備する“臨床検査技師”の2つの視点からこの課題について考えてみたいと思います.その理由は,臨床医が“希望する”検査と実際に“できる”検査が異なる場合があるからです.筆者は検査技師が“できる”検査を選択し,そのなかから臨床医が“希望する”検査を決定する.これがその患者にとっての最適なCGP検査であると考えています.本稿では,臨床医が“希望する”検査を選ぶときの基準と,“できる”検査を見極めるためのポイントについて分かりやすく解説します.
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