疾患と検査値の推移
クッシング症候群
堀越 博文
1
,
槙田 紀子
1
1東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
pp.1362-1368
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209193
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Point
●クッシング症候群とは,副腎皮質からのコルチゾールの産生・分泌が過剰になった状態で,特徴的な身体徴候や代謝異常を来す.
●コルチゾールの過剰分泌は,ホルモンの日内変動,24時間蓄尿検査,デキサメタゾン抑制試験で評価する.
●病態はACTH依存性クッシング症候群とACTH非依存性クッシング症候群に分類される.前者はACTHが正常〜高値,後者はACTHが低値となる.
●治療後は生理的なコルチゾールの分泌が抑制され,コルチゾール,ACTHは低値となる.副腎皮質の機能が回復するまで,グルココルチコイド補充療法を行う.
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