Japanese
English
今月の特集 腫瘍随伴症候群
ホルモン・サイトカインの異所性産生・過剰産生によるもの
クッシング症候群
Cushing syndrome
園川 卓海
1
,
臼田 実男
1
1日本医科大学呼吸器外科
キーワード:
Cushing症候群
,
異所性副腎皮質刺激ホルモン産生腫瘍
,
異所性ACTH産生腫瘍
,
肺カルチノイド
,
腫瘍随伴症候群
Keyword:
Cushing症候群
,
異所性副腎皮質刺激ホルモン産生腫瘍
,
異所性ACTH産生腫瘍
,
肺カルチノイド
,
腫瘍随伴症候群
pp.1225-1229
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203445
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●Cushing症候群は,コルチゾールの過剰産生をきたす疾患の総称であり,適切な内分泌学的検査や画像検査により原因や病態の鑑別を行う.
●異所性副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)産生腫瘍は,Cushing症候群の比較的まれな原因である.異所性ACTH産生腫瘍が疑われた場合,CTやシンチグラフィなどによる全身検索を行うが,胸腔内小型病変の頻度が高く,特に慎重に評価する必要がある.
●肺カルチノイドは低悪性度腫瘍であるが,Cushing症候群を呈した肺カルチノイドは,定型であってもリンパ節転移の割合が高く,ACTHを産生しない一般的な肺カルチノイドよりも悪性度の高いサブタイプである可能性が考えられている.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.