ワンポイントアドバイス
肺炎症例で正確かつ迅速な報告が必要とされる耐性菌が検出された際に注意すべきこと
幸福 知己
1
1住友病院臨床検査科
pp.1300-1303
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209175
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はじめに
近年,さまざまな薬剤耐性菌が問題となっており,感染制御および感染症の診断・治療の面からも,迅速かつ正確な報告が必要とされている.特に基質特異性拡張型βラクタマーゼ(extended-spectrum β-lactamase:ESBL)産生菌やカルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌(carbapenemase-producing Enterobacterales:CPE)などは,薬剤感受性試験の結果から耐性機構を推定し,必要な確認試験を実施する必要がある.本稿では,筆者が実際に経験した肺炎症例をもとに,検査を進めるうえでの注意点などを解説する.
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