技術講座 病理
免疫染色の過染色と染色性減弱の原因と対策
柳田 絵美衣
1
1慶應義塾大学病院臨床検査科ゲノム検査室
pp.450-456
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208956
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Point
●過染色と染色性減弱の原因は染色の各工程に存在しており,原因を突き止め,その対策を講じられるようになるには“原理と各工程の意味”を理解することが必要.
●“良好な染色性”=“正確な抗原抗体反応”−“非特異反応”+“適切な発色”であり,正確な抗原抗体反応には“抗体濃度,反応時間,抗原と抗体の量”が重要.
●検体の種類や状態も染色性に影響を及ぼすため,染色性が不良な場合は,検体に問題があるのか? あるいは,染色工程に問題があるのか? を確かめるために,精度管理を確実に行う.
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