技術講座 その他
臨床検査を終了した既存試料(残余検体)の研究,業務,教育のための使用について—日本臨床検査医学会の見解2021年改訂を読み解く
横崎 典哉
1
1広島大学病院検査部
pp.1349-1353
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208854
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Point
●医学系研究を目的とした既存試料(残余検体)を使用する場合のインフォームド・コンセントの手続きの原則は,“通知と適切な同意”と呼ばれる手法である.
●通知と適切な同意が困難な場合は,適切な手続きをとるとともに,研究対象者などが拒否できる機会を保障すること(オプトアウト)により使用可能である.
●ヒトゲノム・遺伝子解析研究を目的とした既存試料(残余検体)を使用する場合のインフォームド・コンセントの手続きについては,今後の議論を見つつ慎重な対応が必要である.
●業務および教育目的で既存試料(残余検体)を使用する場合は,個人情報の保護に関する法律を順守して使用する.
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