技術講座 微生物
これから始めるリアルタイムRT-PCR—新型コロナウイルスの検出方法を例に
中村 彰宏
1
1天理医療大学医療学部臨床検査学科
pp.664-670
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208412
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Point
●遺伝子検査は従来のculture-based methodでは捉えきれない感染症病原体の検出において大変有用である.
●RNAはDNAに比べて不安定であるため,検査実施時はRNaseの混入を防止することを常に意識して操作する.
●リアルタイムRT-PCRにおいて内部コントロール不良や非特異反応を生じた場合は,スピンカラム法によるRNA抽出やシークエンス解析の実施を考慮する.
●遺伝子検査においては内部精度管理が極めて重要であり,内部コントロール,陽性コントロールおよび陰性コントロールの反応を必ずチェックする.
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