増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック
各論 菌種別の培養・同定方法
グラム陽性球菌
A,C,G群溶血性レンサ球菌(GAS,GCS,GGS)—Streptococcus pyogenes, Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis (SDSE)
山本 剛
1
1神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部
pp.253-257
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208286
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
Lancefield分類で同定される溶血性レンサ球菌のうち,A群,C群およびG群として同定される菌種は複数の病原因子をもつため病原性が高く,急性咽頭炎をはじめとした上気道感染症から,重篤になれば発熱性疾患をはじめショックや筋膜壊死などの全身性疾患を起こすことが知られている.そのため,一早い同定結果が求められ,患者の予後は微生物検査技師の力量に左右されると言っても過言ではない.今回はA,CおよびG群溶血性レンサ球菌について解説する.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.