臨床医からの質問に答える
甲状腺腫瘤の臨床的対応を決めるために細胞診検体で行う遺伝子検査の実状・意義について教えてください.
鈴木 彩菜
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1隈病院病理診断科
pp.1338-1341
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208211
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はじめに
この30年間で,甲状腺腫瘍の組織型や悪性度に関連したさまざまな遺伝子変異が同定されました.腫瘍の遺伝子変異を調べることによって,腫瘍の発生機序や組織型分類,悪性度,予後が推測できれば,治療方針の決定に応用することが可能です1).今回の質問である甲状腺細胞診検体で遺伝子検査を行う意義について,日本での実状を交えながら解説します.
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